庚申について

古くから上野庚申の総本山として、長野県中信地方の方々から
「作神様」「福神様」「商売繁盛」として崇拝され、
年の最初の庚申(初庚申)には多くの参拝者が訪れます。
真光寺の初庚申では、まゆやひげが特徴の
「松本だるま」を販売しております。
その愛くるしい見た目から多くの方に愛されています。
是非お出かけいただき、お買い求めください。
庚申のご本尊様の「青面金剛」様の眼前にて
ご祈祷も随時受け付けております。

庚申信仰とは

庚申信仰は「道教」の教えから起こったもので、奈良時代に中国から日本に伝わり、平安時代には貴族の間に庚申の日徹夜して長生きを願い、詩歌・管弦の宴を催したり、語り明かす「守庚申」が定着し、室町時代には民間にも「庚申講」が出来、勤行して庚申様に祈り、徹夜で語り明かす風習「庚申待」が行われはじめ、中信平でも、村の成立と併行して江戸時代以後一層広まり、講単位で供養塔を庚申の年に建てるようになった。

「庚申待」は何を拝むかという崇拝の対象がはっきりしてきた。庚申の甲と猿を関連させ、猿を神の使とする山王権現の信仰と結びつき、一方で青面金剛の信仰とも結びつき、江戸時代に入るとこれを庚申様の本尊として造像したり、方々の寺や庚申堂で頒布する画像を戴き祀るようになる。そして青面金剛像と猿の信仰が同座した石像、画像も一般的に広まっていった。造像はほとんど青面金剛像で、画像は松本市梓川村上野「真光寺」から頒布したものである。

御本尊 青面金剛像

寺伝によれば当寺の青面金剛は、大同二年(西暦807年)田村麿将軍有明山の妖賊退治の際、兜の中に戴ける青面金剛仏を安置したのが創まりと言われ、その金剛力を以て悪を降し福を招く霊験あらたかな本尊様です。

人の体内には「三尸(さんし)」という、「上尸」(頭の中に潜み。首から上の病気を引き起こす虫)、「中尸」(腹の中に潜み、臓器の病気を引き起こす虫)、「下尸」(脚の中に潜み、腰から下の病気を引き起こす虫)の三匹が住んでいて、普段体内から出られないこの三尸は庚申の日だけ人が眠った後に、体内から出て天に昇り天帝(閻魔大王)にその人の悪行を報告し、報告を聞いた閻魔大王はその人の寿命を縮めると考えられておりました。その三匹の虫を退治するのが青面金剛様です。

当寺の青面金剛様は、古くから中信地方の庶民から「作神様」「福神様」「商売繁盛」として崇敬され、歳の最初の初当(初庚申)には近郷近在から多くの参拝者が訪れます。60年に一度の庚申の年には大開帳が行われ、次回の大開帳は令和22年2月22日(予定)です。

松本だるま

真光寺では初庚申の日に、まゆやひげが特徴の「松本だるま」を販売しております。この松本だるまを目当てに多くの参拝者の方が訪れます。

当寺が販売しております「松本だるま」は全て御祈祷をし、裏面に家内安全、交通安全、商売繁盛等、皆様の願いが叶いますように祈祷内容を書き込んでおります。また初庚申の日には、ご希望の方には、だるまの開眼の法要も行っております。是非お出かけいただきお買い求めください。なお、「松本だるま」は初庚申の日だけではなく、年中販売しております。

御祈祷

真光寺では初庚申の日はもちろんの事365日ご祈祷を受け付けております。

当寺では庚申の本尊様である青面金剛様を本堂中央にお迎えしご祈祷を行います。

人の体に巣くうといわれている「三尸(さんし)」を退治し、ご自身の願いが叶うよう、御祈祷にお越しいただければ幸いです。

庚申掛け軸の処分

各庚申講にて使用しておりました掛け軸の処分にお困りの方はお申し付けください。